建築旅行

建築旅行:横須賀美術館

本日は横須賀の隠れた?建築スポット、横須賀美術館をご紹介します。

横須賀美術館は、猿島へ行く港の最寄り駅でもある横須賀中央駅から、バスで30分ほどかかる場所にあります。

海と調和した美術館

東京湾にせり出した半島に建っているので、正面には海が見える絶景スポットでもあります。波の音が聞こえ、美術館なのに周りの自然が主役に感じるような素敵な場所です。

近くのホテルがあるので、そこの宿泊客が海水浴を楽しんでいました。

では、まず美術館正面の庇下から見ていきましょう。

水平に長く続いており、建物の下だけれども外にいるような、縁側のような空間となっております。美術館の隣にはレストランがあり、海を眺めながら食事をすることができます。

この水平を強調したような建築の形、ひょっとしたら海の水平線と調和させようという狙いがあるのかもしれませんね。

内部は無数の光が差し込む、光の美術館

では、最大の特徴である内部に入ってみましょう…。

こ、これは…!…いや、内部に入った瞬間圧倒されてしまいました。写真では伝わりにくいかもしれませんが、とにかく明るい!そしてポツポツ空いた丸窓が楽しい!

そもそも窓は壁から入るのが常識で、こういった広い施設では壁から離れた中央ほど暗くなってしまいがちです。ところがこの美術館では、壁にも天井にもバラバラと丸窓が空いており、そこから入る光が白い壁・天井に反射して明るい美術館が実現されています。

美術品に直射日光は避けなければならないのですが、ここでは美術館機能を地階に配置し、エントランス部分を地上にすることで、光が降り注ぐ明るいエントランス部分を実現しております。

丸窓の配置も非常に考えられており、窓からレストランと海が見え、額縁のように景色を切り取っている。

美術館はロの字の通路になっており、美術品が通路両側にずらりとならんでおりました。ところどころ脇に小部屋があり、広いスペースと通路スペースのメリハリがありました。

白い幕を吊っているような二重構造

さて、しかし外観の印象と随分違うな、そもそもガラス張りだったような…?ということで建物の端から壁の裏側を除いてみると…

このように、壁の中に壁がある二重構造。白い幕が鉄骨で固定されているような見た目ですね。

天井からも吊られていました。これにより、外観はガラスの箱のように、内部はポツポツと穴があいた白い膜のような空間が実現されていたのです。

開放的な屋上スペース

最後に屋上へ…。屋上は回遊性のある広場のようなスペースとなっており、海を臨むことができます。

建物の水平線と海の水平線が見事に調和しています。こんなに開放的で気持ちの良い美術館は初めてでした…。

いかがでしたでしょうか。

横須賀の半島の先端なんて、辺境の地のようにも感じるかもしれませんが、東京から小一時間半。猿島を見に行くついでに、雄大な自然を最大限活かした、美しい美術館でアート鑑賞をしてみませんか?

それでは。