住宅設計

リビングは家族の中核

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住宅で家族が集まり団欒をする場所がリビングです。

このリビングをどんな空間にしてどんな位置に配置するかによって、家族の形が変わると言っても過言ではありません。

今回はどんなリビングにするべきかを解説していきます。

リビングと子供部屋

子育ての悩みの一つである反抗期。
実は反抗期はリビングの配置によって防げる可能性があります。

それは、リビングを通らないと子供部屋に行けない配置にすることです。

家に帰ってくるとリビングを通り、家族とコミニケーションを取る場を作ることによって、反抗期を防ぐことができると言われております。

子供部屋に限らず、なるべく家全体の壁を無くしてオープンな作りにすることによって、家族間のコミュニケーションが取れるようになります。

リビングは南側か北側か

これは意見が分かれるところですが、明るい南側であることが一般的です。

しかし、北側であっても庭に面しているなら適度な明るさを安定して確保できるでしょう。

北側の庭は木々に日光が当たった明るい面が見れるので、見栄えが良いことも特徴です。

ハイサイドライトやトップライトによって、明るさを補強する手段もあります。

リビングに求められる機能

リビングは家で最も広い場所であり、それゆえに多機能化していく傾向にあります。

家族の団欒だけでなく、テレビを見たり、本を読んだり、くつろいだりすることにも使われます。

また、リビングダイニングキッチンであれば、調理や食事の場ともなります。

子供部屋の代わりにリビングの一画に机を置き、そこで子供が勉強すると言う住宅も珍しくありません。

もはや家のほとんどの役割をリビングで担えると言っても過言ではありません。

私としては、わざわざ部屋の機能を細かく決めて区切っても使わない部屋が出てきてしまうので、リビングと言う括りで大きな一つの部屋がある方が良いと思っております。

家の中核だからこそ特徴的に

リビングと言えば机と椅子ソファーを置き、テレビを置くと言うイメージです。

しかし家の中核であるリビングだからこそ、その家庭の特徴が溢れ出る場にして個性を出した方が良いと思うのです。

読書好きならば壁一面に本をずらっと並べたり、キッチンを部屋の中心に持ってきたり、大きな窓から外の景色をパノラマで見れるようにしたりなど、どんなリビングにするか真剣に考えてみましょう。

そうすると、読書が楽しい家、バーのような雰囲気の家、眺めの良いホテルのような家など、暮らしが楽しくなるかもしれません。

 

以上、皆さんの暮らしを良くするヒントとなれば幸いです。

多くの人にとっては一度切りの家づくり。断熱などの性能はもちろん、部屋配置や家の使い方などもしっかりと検討していきたいですね。

それでは。