住宅のメンテナンス

知ってるようで知らない換気扇の話

換気扇と言うと台所で使うイメージが強い方も多いのではないでしょうか。

実はそれ以外にも常に稼働し続ける換気扇と言うものがあります。

現在の住宅は365日24時間換気扇を回し続けることが義務付けられております。

そんな知ってるようで意外と知らない換気扇について解説していきます。

換気扇の24時間回り続けている

現在の住宅は断熱性能を高めるために外の空気が入らないようにする高気密住宅となっています。

これによって断熱性能を高め夏涼しく冬暖かい住宅を作ることができるわけです。

しかし外からの新鮮な空気が入らないようになることで、接着剤や塗料から発生する化学物質やが室内に溜まり、体調不良を引き起こすシックハウス症候群が問題となりました。

もともとはすき間風などで換気できていた住宅が高気密住宅になったことで問題が発生したということです。

そこで換気を行うために24時間換気扇を稼働させ続けることと空気を取り込む吸気口を設置することが義務付けられました。

これにより二酸化炭素中毒や、ホルムアルデヒトによるシックハウス症候群などの被害がなくなりました。

換気扇と吸気口はセット

室内から見た吸気口。中はほこりをとるフィルターが仕込まれている。
外はこんな感じ。雨が入りにくい構造。

 

換気扇は空気を外に出す機能しか持ちません。

空気を室内に入れるために、必ず吸気口というものが存在します。

換気扇を作動させても吸気口が無いと、室内の圧力が負圧の状態になり、うまく換気ができませんし酷い時には下水が逆流してくる場合があります。

必ず吸気口は開いておくようにしましょう。

定期的な手入れを

吸気口は使用しているとフィルターがほこりで目詰まりするので、定期的な掃除を行うようにしましょう。

換気扇も同様にフィルターが存在するので、1ヶ月に一回程度フィルターを外し、水洗いするとよいです。水洗いする時は、雑巾などの布で撫でるようにほこりを落としましょう。その後乾燥させ、再び取り付けます。

以上、皆さんの暮らしを良くするヒントとなれば幸いです。

換気をして空気を循環させる事は防カビ対策にもなります。断熱性が落ちるからと吸気口を閉めてしまう人がいますが、定期的な換気は怠らないようにしましょう。

それでは。